希少疾患の鼻副鼻腔乳頭腫を動画から判定するAI診断モデルの作成に世界で初めて成功
ベテラン耳鼻科医の診断精度77.6%を上回る84.3%を実現
2023年8月 3日サイオステクノロジーテクノロジー
東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学講座 由井亮輔助教、高橋昌寛講師、鴻信義教授、小島博己講座担当教授らとサイオステクノロジー株式会社 野田勝彦、吉田要らの研究グループは、鼻腔内視鏡動画を用いて有病率の低い鼻副鼻腔乳頭腫に関する高い精度のAI診断モデルの作成に成功し、研究成果について発表しました。
本研究の精度向上などの手法を応用することにより鼻副鼻腔乳頭腫だけでなく他の希少疾患に対する人工知能研究にもつながることが期待されます。
【発表のポイント】
- 希少疾患のためAI学習用のデータ数の確保が難しい鼻副鼻腔乳頭腫について、鼻腔内視鏡動画から診断するAI診断モデルを作成しました
- 作成した診断モデルの精度は84.3%と、6年以上経験のある耳鼻科医の平均正答率77.6%を上回りました
- 今回の診断モデルが得意・不得意とした条件の検証を進めることで、様々な希少疾患へのAI診断の活用につながるとともに、医師による病変発見についても新たな基準が見つかる可能性が期待されます
本研究の成果は8月2日に英国科学誌「Scientific Reports」に掲載されました。
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