サイオス、機械学習IT運用分析ソフトの新バージョン「SIOS iQ v3.4」 をリリース
問題の根本原因と影響範囲を可視化する機能を追加
2016年1月15日サイオステクノロジーテクノロジー
サイオステクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:喜多伸夫、東証二部:3744、以下、サイオス)は本日、機械学習機能を搭載したITオペレーション分析ソフトウェアである「SIOS iQ」の新しいバージョン「SIOS iQ Version 3.4(以下、SIOS iQ v3.4)」をリリースし、提供を開始したことを発表いたします。「SIOS iQ v3.4」は問題の根本原因と影響範囲を可視化する機能が追加されました。
SIOS iQ は、2015年7月に発表して以来、多くのIT運用部門の責任者や担当者から、問題の検出と同時に原因分析と影響分析が完了している点で評価をいただいており、システムに存在する全てのオブジェクトの振る舞いと関連性を分析・学習する機能を備えて、問題や問題の予兆を検出した際、完全に自動で根本原因や影響範囲の分析を行うことができました。
今回リリースする「SIOS iQ v3.4」では、検出した問題や予兆に関し、関連するオブジェクト、問題の根本原因を作り出しているオブジェクト、影響を受けているオブジェクトをグラフィカルに可視化する新機能「Topology Impact Analysis View(トポロジー インパクト アナリシス ビュー)」が追加されました。「Topology Impact Analysis View」により、SIOS iQのユーザーは、問題や予兆が検出された際、影響範囲と根本原因を視覚的に把握することができ、システムの性能問題を今まで以上に迅速に解決することが可能になります。
【問題の根本原因と影響範囲を可視化するTopology Impact Analysis View】
さらに、「SIOS iQ v3.4」では、オブジェクトの振る舞いを「アノマリ(異常な振る舞い)」と判定する感度を調整する機能や物理ホストの故障許容台数を分析する機能などが追加されました。詳しくは以下に記載の「SIOS iQ v3.4」の新機能の概要をご覧ください。
「SIOS iQ v3.4」の価格、提供方法に変更はなく、1物理ホストに1ライセンス(Standard Edition 240,000円/12カ月)を利用するサブスクリプション形式で提供され、無償版のFree Editionも用意されています。
「SIOS iQ v3.4」は本日より、日本、米国、欧州の各市場向けに提供を開始されます。
■「SIOS iQ v3.4」の新機能の概要
・「アノマリ」と判定する感度を調整する機能
SIOS iQは、システムに存在する全てのオブジェクトの関連と個々のオブジェクトの振る舞いを分析・学習した上で、学習したパターンに合致しない振る舞いを検出した場合、それを「アノマリ(異常な振る舞い)」として識別します。この方式を採用することにより、閾値を用いた異常検出では検知できないレベルの微細な振る舞いの差異を検出できるというメリットがあります。一方、振る舞いのパターンが十分に学習できていない段階では、パターンに合致しない振る舞いを過度に検出しすぎてしまうというデメリットも存在します。そこで、「SIOS iQ v3.4」では、学習された知識ベースの成熟度合いに合わせて、「アノマリ」を判定する感度を調整する機能を追加しました。この新機能により、振る舞いのパターンが十分に学習できていない状態では、感度を低く設定し、過度に「アノマリ」を検出し過ぎることを避け、学習が進むにつれ感度を高く設定していくという運用が可能になりました。
・物理ホストの故障許容台数を分析する機能
VMware HA機能によりフェイルオーバーが可能な物理ホストの故障許容台数を分析することができるようになりました。この新機能は、ある物理ホストが何らかの理由によりダウンした場合、その物理ホスト内の仮想マシンが他の物理ホストでフェイルオーバーするために必要なリソースを分析し、故障が許容される物理ホストの台数を算出しますので、仮想環境内の物理ホストの耐故障信頼性を客観的に把握することが可能となります。
・問題の根本原因と影響範囲を可視化するTopology Impact Analysis View
「SIOS iQ v3.4」で新たに追加された「Topology Impact Analysis View」は、何らかの問題が検出された場合、その問題に関連するオブジェクトをグラフィカルに可視化します。「Topology Impact Analysis View」では、問題に関連するオブジェクトが表示されるだけでなく、問題の根本原因を作り出しているオブジェクトと影響を受けているオブジェクトが明確に区別できるように表示され、さらに根本原因や影響の詳細をドリルダウンする機能を備えます。SIOS iQユーザーは、「Topology Impact Analysis View」を使用することにより、問題や予兆が検出された際、問題の影響範囲と根本原因を視覚的に把握し、素早く詳細を確認することができ、システムの性能問題を今まで以上に迅速に解決することが可能になります。
その他、SIOS iQに関する詳細情報は //sios.jp/iq/ をご参照ください。
■サイオステクノロジーについて
サイオステクノロジーは、Linuxに代表されるオープンソースソフトウェアの開発と利用を軸に、OS(基本ソフトウェア)、サーバー、Webアプリケーション、クラウドコンピューティング、ビッグデータに関わるソフトウェア製品とサービスの提供を行っています。直近では急速に進展するITインフラ仮想化を支えるため、機械学習機能を搭載したITオペレーション分析ツールを開発し、提供を開始しました。
これからも革新的なソフトウェア技術を追求し、世界のIT産業に影響力のある存在「インフルエンサー」となって価値を創造し、社会の発展に貢献してまいります。
詳細情報は、www.sios.com および sios.jp をご覧ください。
※SIOS iQはサイオステクノロジー株式会社の登録商標です。その他記載の会社名および製品名は、各社の商標もしくは登録商標です。
■お客様のお問い合わせ先 (記事掲載の場合はこちらをご利用ください)
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SIOS iQ事業企画部
電話 : 03-6401-5189
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