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「Higher Availability Solutionsコンソーシアム」を設立

サイオスは、新時代に求められるITシステムの可用性向上を目指すコンソーシアムを立ち上げました。活動の一環として、参加各社と共にデータベース環境の可用性を高めるソリューションのデザイン・検証を進め、IT業界への情報発信、普及を図ります。

テクノロジー2016年11月22日

より高いHAに挑む「Higher Availability」

世界中の人々は昼夜を問わずインターネットを介して多種多様なサービスを利用しています。もし、そのサービスを支えるITシステムがダウンしてページが表示されず手続きが滞れば、ユーザーはストレスを感じるでしょう。サービスに対する印象は悪化し、その不満をSNSで拡散してしまうかもしれません。今日のようにインターネットへの接続を前提とする社会では、わずかなダウンタイムでさえもビジネスに大きな影響を与えてしまいます。

そのため多くの組織では、システム障害発生から業務再開までの時間短縮に対する要求が次第に厳しくなっています。

サイオスでは、ITシステムにおけるHA(High Availability)クラスター構成をLifeKeeperで提案し、可用性を追求してきました。この取り組みを、"より高いHAを目指そう"という意志を込めて「Higher Availability」と名付けています。ポイントになるのはシステムの要、データベースです。

〔Vol.4〕データベース可用性のさらなる向上に挑む

LifeKeeper自体に様々なチューニングを施す実機検証で得られたベストプラクティスを、技術情報としてWeb公開する取り組みもスタートさせました。

・連載記事「"Higher Availability" DBを目指して、LifeKeeperをチューニングしてみました。」

(第1回)〜リソース監視処理
(第2回)〜ノード監視処理
(第3回)〜その他の短縮方法を考える

数分程度要していた処理を1分以内に再開することを目指す

サイオスでは、ITシステムが企業活動および社会基盤を支えている、という使命感を持ち、Higher Availabilityを推進してきました。そして、思いや志を同じくするベンダーやインテグレーターを募り、「Higher Availability Solutionsコンソーシアム」(以下、HASコンソーシアム)を2016年11月21日に設立しました。

【プレスリリース】 サイオス、パートナー4社と共に 「Higher Availability Solutionsコンソーシアム」を始動

活動の第一弾として、大手企業や自治体で多く採用されるOSSのRDMBS「PostgreSQL」およびそれをベースとした商用製品と、LifeKeeperを組み合わせたデータベース環境の可用性を向上するチャレンジを開始します。

HASコンソーシアム参加各社は、ハードウェアやソフトウェア障害において従来少なくとも数分程度要していた処理を「1分以内」を目安に短縮するソリューションをデザイン・検証します。


「Higher Availability Solutions」の位置付け

データベース環境の可用性レベルを高めるには一般的に高コスト負担が必須と考えられていました。一方、HASコンソーシアムでは、コストの中で大きなウェイトを占めているソフトウェアのライセンス費用を抑えるなどして、これからの時代に即したソリューションの実現を目指します。

HASコンソーシアムの体制図

HASコンソーシアムではデータベース領域に留まらず、システム周辺設備を含めたベストプラクティス、リファレンスアーキテクチャーの作成、クラウド環境での活用へとスコープを拡大し、トータルなシステムとして最大限の可用性を実現していく予定です。

開発されたソリューションに関する情報はコンソーシアムのWebサイトや各種イベントを通じてIT業界全体へ発信し、ソリューションの利用拡大を図ります。サイオスは運営事務局として、コンソーシアムの活動全体を支えます。

本コンソーシアムの活動成果はこちらのsios.jpにも随時掲載していく予定です。今後の活動に、どうぞご期待ください!


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