スタートアップ企業の発掘・育成が産業界に与える活力
サイオスは有望な企業の発掘・育成を通じて産業界の発展に貢献しています。2016年3月25日、サイオステクノロジー本社で開催された交流イベントでは、スタートアップ特化型ファンドが支援する企業と、投資家が各社の事業成果やファンドの支援策に関して意見を交わしました。
カルチャー2016年4月 8日
サイオスが賛同するスタートアップ特化型ファンド
「アーキタイプベンチャーファンド」は、アーキタイプベンチャーズ株式会社が2014年に設立した、アーリーステージのB2B(B2B2Cを含む)スタートアップ特化型ファンドです。その支援および投資を受ける企業は、IT企業のうちでも最先端技術を有しているスタートアップ企業で占められます。
同ファンドは2016年3月時点で3期目を迎えました。
3期目は18社のスタートアップ企業に支援および投資を行っています。そのうち1社はすでにIPOにより東京証券取引所マザーズ市場に株式を公開済み、4社が資金調達に成功して企業価値を高めたアップラウンドのステージに移行しています。また他の投資先企業も軒並み堅調に事業を伸ばしていることが集会では報告されました。
サイオスは最先端技術を追求するIT企業としてアーキタイプベンチャーファンドの趣旨にいち早く賛同し、専門家の立場からの助言や支援、出資を通じて取り組みを後押ししてきました。初開催となるこのファンド組合員集会では、サイオス本社の一室を会場として提供しました。
資金調達面だけでなく経営全般をサポート
この日は、同ファンドがサポートする企業のうち、3社の代表がパネルディスカッションを行い、スタートアップ企業が抱える悩みや、ファンドを活用するメリットなどについて意見を交わしました。
スタートアップ企業は優れたアイディアを形にする高い技術力を持っていても、資金力や人的ネットワーク、市場を攻略するための情報力などがまだ不十分なことが各社に共通する悩みのようです。同ファンドを活用することで資金面の支援のみならず、経営面の全面的なサポート、市場開拓支援や事業提携パートナーの紹介を通じて、弱みを補い、強みを伸ばせるのがメリットとして挙がりました。
パネルディスカッションではさらに、
- エンジニア不足が慢性化するIT業界においても、同ファンドの支援を受けることで若手人材の注目度も高まり、採用も単独で行うよりやりやすい。
- 技術的なバックグラウンドを持つ専門家の助言などを活用することで、非エンジニアのスタートアップ企業経営者でも、採用する人材の技術力などを見極める手助けが得られる。
- 大手企業のキーパーソンにもアプローチできることでビジネスチャンスが広がる。
- 世界各地にネットワークを持つ戦略的なパートナーと連携することで将来的な海外進出も現実味を帯びている。
- 出口戦略を描きながら成長していくことができる。
といった、実体験を踏まえての意見が相次いで聞かれました。
創業19年目を迎える現在も「スタートアップ企業であり続ける」ことを目指すサイオス(関連記事「次の成長ステージに向けた挑戦が始まる」 においても、フレッシュな刺激を受けたイベントでした。
サイオスでは引き続き、将来を担うITの最先端技術を擁するスタートアップ企業の発掘と育成が産業界の活性化に資すると考え、今後もこうした場を様々な形で支援してまいります。
記事の関連情報
- アーキタイプ株式会社・アーキタイプベンチャーズ株式会社(http://archetype.co.jp/)
- サイオスでは、協議会・コンソーシアム・コミュニティ活動を応援しています。
https://sios.jp/company/community.html